名手名人(基礎情報)
氏名 金子 公一
住所 群馬県みどり市
認定年度 平成24年
主たる職業 林業
経験年数 65年
金子さんは、みどり市(旧大間々町)で生まれ、子供の頃から造林・育林作業に従事され、会社に勤務しながらも林業に携わり、定年退職後は本格的に取り組みまれた結果、現在、群馬県で一番の枝打ち名人として知られています。枝打ちはもちろん、育林全般に関する高い技術と知識を持ち、小平生産森林組合長としてその経営に活かされ、平成28年度群馬県林業経営推奨行事で最優秀賞の群馬県知事賞を受賞し全国では林野庁長官賞を受賞されました。
また、枝打ちのとき、縄を結んで輪にしたもの(足縄)に両足を入れ、木に抱きついてすいすいと木に登る技を持っている、この地域で唯一の林業従事者です。
「木の直径に両足の幅を加えた輪を作り、あとは蛙のように上がるだけだよ」と、こともなげにお話しになっていましたが、ほかの方が試してもそう簡単には登れないようです。
所属する大間々林業研究会の他の会員の皆さんとともに、小学生や都市住民を対象とした森林林業教育の指導者としても熱心に取り組んでいただいています。
群馬県の桐生森林事務所で先日開催した「森の仕事体験教室」でも、準備段階から積極的に協力を頂いており、小学生の前で「君たちのおじいさんと同じ年くらいかな」と言ってから行った足縄を使った枝打ちの実演では、その身軽さに、子ども達からも驚きの声が上がりました。
金子さんは造林から育林に関する高い技術と知識を持ち、それを次代に伝える「森の名手・名人」です。
活動してきた森林と所在地
群馬県みどり市大間々町小平地区
経歴
昭和9年 群馬県山田郡福岡村大字小平(現みどり市大間々町小平)に生まれる。
昭和26年 福岡村立福岡中学校を卒業し、林業に従事する。
昭和42年から平成11年まで、運送会社に会社員として勤務する傍ら、自家の林業に従事する。
平成11年 定年退職を契機に、再び林業専従となり現在に至る。
地域活動の状況
元大間々林業研究会長(平成15年~平成21年)
小平生産森林組合長(平成24年5月~)
受賞歴
小平生産森林組 合長 金子公一
平成28年度群馬県林業経営推奨行事 群馬県知事賞
平成28年農林水産祭参加全国林業経営推奨行事 林野庁長官賞