群馬県 森の名手・森の名人

群馬県内の「森の名手・名人」を
ご紹介します

群馬県 沼田市
金子 幸江カネコ サチエ
名手名人(基礎情報)
氏名    金子幸江
住所    群馬県沼田市
認定年度  平成21年
加根古工房
 金子幸江さんは群馬県桐生市で生まれ、30歳のころから籐の作品作りを始められました。籐工芸教室を開講後も研鑽を重ねられ、1996年沼田市(旧利根村)で「加根古工房」(加根古ギャラリー)を開設 、精力的に作品製作を進められ、2003年にはバスケタリージャパン準大賞2007年にはバスケタリージャパン優秀賞を受賞されています。
 ご主人の金子吉伸さんと長男の行助さんが集めた樹皮(オニグルミ・サワルミ・ウリハカダカエデ・ヤマドウ・サクラ)と蔓(アケビ・ヤマブドウ・シラクチ・マタタビ)を組み合わせて、かご、財布、花器、行燈、オブジェを作成し、森の恵みを活用した芸術作品に仕上げています。
 また、沼田市在住の美術家で構成されている「山の風」の代表を務め、地元老神温泉の祭りの期間中に作品展や手作り体験教室を催し祭りを盛り上げ、そのほかにも地域のイベントで独自の個展、共同展示会等を開催し地域文化の振興にも貢献されています。
 また樹皮や蔓を使った工芸は少なく、工芸教室の生徒さんは全国から集まるそうです。

 樹皮や蔓を使った篭の歴史は、縄文時代まで確実にさかのぼれます。
 身近な材料を使った生活必需品で、青森県の三内丸山遺跡からも 縄文ポシェットと呼ばれるヒノキ科の針葉樹の樹皮を素材として編んだ、小さな袋がほぼ完全な形で出土しています。網代編みで作られ中にはクルミが入っていたそうです。

 金子さんは作品や工芸教室を通じて、森の恵みの歴史と活用を多くの人々に広めている「森の名手・名人」です。
森に関わる技能等の具体的内容
樹皮(グルミ・サワルミ・ウリハカダカエデ・ヤマドウ・サクラ)と蔓(アケビ・ヤマブドウ・シラクチ・マタタビ)を組み合わせて、かご、財布、花器、行燈、オブジェを作成している。

経歴
①1977年籐による作品の製作を始める
②1982年桐生市で籐教室を開講
③1983年松田良子氏(東京)、1988橋本昭道氏(埼玉)に師事
④1996年利根村(現沼田市)に「加根古工房」「加根古ギャラリー」を開設

受賞歴
2003年バスケタリージャパン準大賞
2007年バスケタリージャパン優秀賞
沼田市在の美術家でされでいる「山の風」の代表を務め、老神温泉祭りの期間中に作品展を開き、祭りを盛り上げている。この他にも独自の個展、共同展示会等を地域のイベントでの要請に応え、実施している。
沼田市と桐生市で長年にわたり工芸教室を開き、多くの人に対する普及活動にも力を入れている。なお、長男行助氏も工芸を学び、現在は加根古工房の代表を務め、東京目黒に工房「KAGO」も開いている。
樹皮を使った工芸あまり無く、教室には全国から参加者が集まる。